
皆さんは自分の車のタイヤの交換時期をご存じですか?
あまり詳しくない方は、
“ガソリンスタンドでスタッフに指摘されて…”
“車検時に店員に勧められて…”
“の付き合いで、仕方がなく購入”
など、言われるがままに、まだ使えるタイヤを交換してしまう事も多いはずです。
今回はそんなタイヤ交換の知識をご紹介いしていきます!
引用:http://tire.bridgestone.co.jp/about/index.html
劣化しているタイヤの安全性やデメリット
劣化しているタイヤを履いたまま走行し続けると、タイヤが外部の刺激や内部の圧力に耐え切れなくなり、走行中にバースト(破裂)してしまう可能性があります。高速走行中でバーストが起こってしまうと、大事故を招きかねないとても危険な状態になってしまいます。
また、タイヤの溝が浅いまま走行していると、雨の日にスリップしてしまったり、劣化してタイヤのゴムが固くなると、制動力が落ち、コーナーがスムーズに曲がれなくなってしまう事も有ります。
大きな事故にならないよう、タイヤの交換をすることは、公道を走る車のドライバーの大事な責任という事ですね。
タイヤ交換時期のサイン
・製造年月の確認(タイヤの横に4~6桁の数字で刻印)でどのくらい使用しているかを知る
(画像は「1315」と表記されており13は何週目に作られたか、15は西暦でこのタイヤは2015年の13週目に作られたという事になる。)
・スリップサインの確認(溝が1.6mmで現れる)
・サイドウォールのひび割れや傷
・ピンチカットが起きていないか確認(タイヤの横が盛り上がったような状態で、縁石などの衝撃が原因で内部のコードが切れている危険な状態)
引用:http://tyre.dunlop.co.jp/tyre/products/dictionary/pinchcut.html
タイヤが早く減ってしまう&早く劣化してしまう原因
・急ブレーキや急発進、急ハンドル
・主に街乗りでの利用が多い(発進、停止が多い)
・タイヤに掛かる荷重が重い(重い車、重い荷物の積載)
・高速走行が多い
・空気圧が適正値ではない
・ハンドルの据えきり(停車した状態でハンドルを操作する事)
・タイヤのローテーションを定期的に行っていない
・洗剤やワックスをよく使用する
・直射日光が当たる場所に保管している
タイヤの寿命
タイヤの溝には「スリップサイン」という残量を知らせるメモリが有り、溝が1.6mmになるとスリップサインが表れ、溝がそれ以下になると法令違反となるため、車検に不適合となってしまい、走行することが出来なくなってしまいます。
新品のタイヤの溝は約8mmで、乗り方によりますが、約5,000kmでタイヤの溝が一ミリ程度減っていきます。
また、タイヤの減りがなくてもタイヤは経年劣化していきます。タイヤには「ひび割れ劣化剤」という油分が含まれており、この油分は何もしなくてもタイヤから自然と抜けてしまいます。
さらに、紫外線や洗剤の成分も「ひび割れ劣化剤」が抜けやすくなる原因になります。新品時に弾力があったタイヤも、劣化すると硬化してしまい、弾力がなくなり、伸びずに割れやすくなってしまいます。
タイヤの寿命の伸ばし方
FF車の場合は駆動輪の前輪が摩耗し、FR車は後輪が摩耗するなど、駆動方法によってタイヤが摩耗するスピードは異なります。
そこで、タイヤをローテーションを行い負担を分散すると、全体の減りが均一に近くなり寿命が伸びます。ローテーションは、走行距離約5,000kmを目安に行うと均等にタイヤを使用していけるようです。
また、急ブレーキ・急発進・急カーブは、タイヤの摩擦が大きくタイヤが減ってしまう原因となります。
車庫入れや駐車時など、車が停まった状態でハンドルを操作するとタイヤの角が減ってしまいますので、なるべく車が停まった状態ではハンドルをきらず、少しでも車が動いている状態でハンドルをきると、タイヤの減りがかなり抑えられます。
まとめ
タイヤ交換の目安は乗り方によって大きく異なるものですので、一概に何年が交換目安とは言えません。
自分の車のタイヤの状態をチェックすることが、最適なタイヤ交換時期を見分ける唯一の方法になりますね! 様々な要因でタイヤが減るスピードは変わることを覚えておくことが重要です。